ゲストハウス設立へ
2008年夏。東京生活に別れを告げ大阪に拠点を戻したぼくは、ひとまず実家で暮らすことになりました。
もう二度とスーツ着るのはいやや!笑
同じ時間に電車に乗って、大して意味があるとは思えないことのために会社にいくのはいやや!笑
(スーツ自体は嫌ではないんですが、その生活の象徴として、という意味です。やりがいのある仕事に就けていれば、もちろんもっと違った思いが湧いていたとも思います。はい。)
サラリーマン生活で心が完全にスリ減っていたぼくは、そう強く誓いました。
でもだからといって何ができるの??
ぼくができて人にできないこと??
大してないやん。。。
海外留学、生活経験と語学力くらいですかね。
だからといって。。。さて、どうしましょう。😅
そして、30をゆうに超え、かれこれ10年以上実家暮らしはしていなかったぼくにとって、両親との再同居はこれまた仕事とは違う辛さを味わなければいけないものになっていました。笑
「外国人観光客に関わる仕事がしたい。」
なんとなくこれだけ思っていました。
この時点では彼女(現妻)とは結婚はしていませんでした。
始めたのは、、とりあえずバイト。
データ入力とか携帯のコールセンターみたいなやつとかそういうのをやっていました。
そして家にある古い不要なものをひたすらヤフオクで売りさばくこと。
実家にあった、子供の時に雑誌の懸賞で当たったアニメの筆箱。
本物か偽物かぼくもわからない掛布のサインボール。
デビュー当時の宮沢りえのポスター。
いろんなものを売っていました。
そして、兄のゲームウォッチ(キングコングという任天堂のではないゲームウォッチ)を売った時、思わぬ金額になったことで、なにやら少しひらめきました。笑
ふと海外オークションのebayも覗いてみると、、、
似たような商品が、ぼくが売った値段の1.5倍〜2倍、さらに ↑ になっているものもあるじゃありませんか!
それからぼくはヤフオクでものを売るのではなく、ゲームウオッチを買いあさって、せっせとebayに出品するということにのめり込んでいくのです。
これが結構いいお小遣いになりました。笑
・・・・
アカン!アカン!
ぼくの夢とか、「外国人ウンチャラカンチャラ」とかいうてたのは一体どこにいってん。。。
それに一歩でも近づくことをやらなアカン。
とりあえず、通訳案内士の資格とってみよ!
今はなき ハロー通訳学院 というところの教材を一通り集めました。
めっちゃむずい。。。
働く場所も英語使って経験積めるところにしよ!
大阪城のお堀のすぐ外にある、バブルの匂いがプンプンする国内では大手のホテルに勤め始めました。勉強したいので、夜勤のみです。時給もその方がいいですし。
彼女とも一緒に住も!
当時流行り始めていた梅田の近くの 福島 という地域で部屋を借り始めました。
ぼくはバイトの身分だったので、名義は彼女で。笑
家賃はぼくの方が多く支払うということで。。
まだまだ確かなものは見えていない気がしますが、
この頃何やら事が動き出してきたような気がしていました。
ゲストハウスをやりたいと言い出した。
結婚前に一緒に住んでいるので、同棲っていうやつですね。
楽しかったです。
通訳案内士の試験は夏にあります。
かれこれ半年以上勉強していました。
通訳案内士の試験は、地理、歴史、一般常識、そして言語(ぼくの場合英語)の4科目です。
自分ではがんばりました。
結果、、
不合格!!・・・
一番勉強に時間をかけていなかった英語で、、、
油断から対策が後回しになったからか、、、とにかく失態です。
その他は全部合格。英語のみ不合格。。。涙
(しかもこの4年後、英語はTOEICの点数で免除になる規定が加わります。これが2009年にもあれば自動的に。。。というのはタラレバになりますね。)
案内士で起業!
とかなんとなく想像していましたが、その道はなくなりました。今思えば、まぁ浅はかな考えですが。
とにかく方向転換の時です。
2009年の秋頃です。
彼女が言いました。
ゲストハウス、自分らでやってみよか!?
でも自分たちでやるとなるとお金ももちろんかかりますし、ノウハウもゼロ。僕たちにはとってはとても高いハードルに思えました。
とりあえず、情報収集から始めてみよか。
当時、京都では少しずつゲストハウスや町屋の再利用を兼ねた宿のプロジェクトが動き出しており、新聞などで目にする事が増えていました。
僕たちは新聞の切り抜きから始めて、いろいろと検証を始めました。
そして、偶然にも僕たちが住んでいたところから徒歩数分のところに、外国人がよく出入りしているゲストハウスがありました。
J-Hoppers 福島
当時オープンして2年くらいだったと思います。
J-Hoppersはその当時すでに全国展開を始めていた、業界では知らない人はいない存在です。この業界では大手です。
ちょっと話聞きにいってみよう!
まずはアポ取りです。こういうアプローチは女性の方が柔らかく聞こえるのではないかと思い、担当は彼女に任命しました。
あの〜私たち、大阪でゲストハウスを。。。 で、近所に住んでいまして。。。ご迷惑かもしれませんがちょっとお話を・・・・
同業者になる可能性がある人に教える事、見せるものは何もありません。
え〜〜〜〜〜・・・・
(数年後、J-Hoppersさん、この電話をとったY氏に多大な協力をいただくことになることを、この時はまだ知る由がありません。笑)
僕たちはめげることなく、他の市内のゲストハウス(当時は営業許可をとって正式に運営している宿は、僕たちが調べた限り10件ほどしかありませんでした。)に電話をかけ、話を聞かせてもらいにいきました。
中には子供連れてされているご夫婦もいらっしゃり、僕たちにとってはとても参考になるお話を聞かせてもらうこともできました。
うんうん、なんかゲストハウス設立へのイメージが湧いてきました!